院生プレゼンバトル2011

院生プレゼンバトル2012 | 院生プレゼンバトル2013 2011年10月10日(祝・月)、筑波大学雙峰祭において、つくば院生ネットワーク主催「雙峰祭大学院生学際研究フォーラム2011 〜院生プレゼンバトル〜」が行われました。 本企画は、異分野交流を目的とし、大学院生が自身の研究について、いかに「わかりやすく」「魅力的に」「面白く」伝えられるかを競う主旨で実施しました。 実質的に、筑波大学の大学院生(修士・博士)の中でプレゼンテーション能力のNo.1を決める大会となった「院生プレゼンバトル」は、企画実行前から大きな注目を集めました。 本戦を行うに先駆けて、10月1日(土)には、それぞれの研究科から、47名の大学院生が参加する予選会が1日を通して行われましたが、各参加者がレベルの高い、魅力的なプレゼンテーションを行い、白熱した審査・会となりました。非常に競争的な予選を勝ち抜いたファイナリスト6名が、延べ450名を超える大聴衆の前で、最先端の研究内容を魅力的に発表する本戦に臨みました。 審査員には、筑波大学学長の山田信博先生や、三名の副学長、西川潔学生担当副学長、清水一彦教育担当副学長、赤平昌文研究担当副学長をはじめ大学院研究科長5人及び本学OB7人と県内の高校生15人をお招きし、質疑応答では審査員の皆さまや一般来場者の皆さまからも、鋭い意見・質問が相次ぎ、熱気あふれる議論が交わされました。 最終審査の結果、見事最優秀賞に輝いたのは、図書館情報メディア研究科の埴生孝慈さん(写真右)。情報をわかりやすく伝えるというInformation Designについて、スティーブ・ジョブスを彷彿とさせるプレゼンテーションを行いました。埴生さんは、「高校生が選ぶ、わかりやすいプレゼン」を決める賞である「高校生賞」も受賞し、2冠という驚異的な成績を収めました。
Video streaming by Ustream 審査の結果、順位等は決定したものの、その得点差は非常に僅差でした。従って、各人の総合的なプレゼンテーション能力の高さ、その魅力度が十分に伝わったのではないかとはないかと考えられます。
最優秀賞及び高校生賞 筑波大学図書館情報メディア研究科 埴生孝慈さん 発表タイトル:Information Design 優秀賞(2名) システム情報工学研究科 佐藤 良太さん 発表タイトル:「また乗りたいな」って思えるバスってどんなバス?~路線バスファンを増やそう大作戦! システム情報工学研究科  山岡 大祐さん 発表タイトル: Lamb波を用いる音の放射方向を変化できる指向性スピーカー 図書館長賞(ポスター部門最優秀賞) システム情報工学研究科 北村苑美さん 本企画を通して、つくば院生ネットワークが実現したいのは、「学園祭における、学術的風土の拡充」です。筑波大学の雙峰祭は、Wikipediaなどで「模擬店祭」と揶揄されている程、模擬店がひしめいています。もちろん、お祭りなので模擬店の存在やその多さを否定するわけではありません。問題は、学術的な事柄を学ぶことができる「学内研究企画」の消極性です。 昨年(2010年度)の、筑波大学雙峰祭における学内研究企画と模擬店などの一般企画との数を比較すると、31:341となります。学内研究企画は、一般企画の9%程しかありません。 筑波大学―400以上の先端的研究施設がひしめく、世界有数の研究学園都市"サイエンスシティつくば"の中心に位置する大学―をアピールする場としての大学祭で、このような現状でいいのでしょうか。 世の中に対して、独自の価値を創出すべく日夜研究を行なっている大学院生・研究者が多く在籍する筑波大学。世界レベルの研究をしているのにも拘らず、それを積極的に発信していかなくて、いいのでしょうか。新たなことに挑戦しなくては、10年後名も無き大学になってしまうこの時代に、最高の環境とにおける、ハイレベルな研究が充実しているという、この大学の強みを活かさなくていいのでしょうか。 このような問題意識を持ち、遂行していたのが学内研究企画増加プロジェクトであり、そして本企画「院生プレゼンバトル」でした。 本企画、そしてつくば院生ネットワーク(TGN)を通じて、少しでも新たな「いぶき」を感じ取って頂けたのであれば、幸いです。また、本企画をきっかけにして、TGNに参画して、「科学技術立国の要である筑波研究学園都市を中心とし,豊かな世の中」を共に実現できるのであれば、これほど嬉しいことはございません。 今後とも、TGNを宜しくお願い致します。 「雙峰祭大学院生学際研究フォーラム2011~院生プレゼンバトル~」は、多くの方々からご支援・ご協力を頂き、本日の形になりました。関わって下さった御礼を申し上げると枚挙に暇がありませんが、この場をお借りして、TGNを代表し石田が御礼申し上げます。 まず、我々つくば院生ネットワーク(TGN)設立のきっかけとなりました、学長懇談会を主催された筑波大学長山田信博先生には、その後も当活動に関して、ご賛同頂きました。 社団法人茗渓会の西野虎之介理事、筑波大学名誉教授の江田昌佑先生及び会員の皆さまには、資金面での援助を賜りました。西川副学長、岡田実学生部長、そしてT-ACT の職員の皆さまには、企画に関する的確な助言や、温かいご支援を頂きました。 図書館情報メディア研究科逸村裕教授と三波千穂美講師には、大学院共通科目「異分野コミュニケーションのためのプレゼンテーションバトル」にて、授業との連携を図って頂き、手に余るご支援を頂きました。更に、筑波大学附属図書館長波多野澄雄先生、及び企画渉外係福井啓介さま、嶋田晋さまには、図書館利用に関して、手厚いご支援を頂きました。今回本戦の配布資料作成にあたり、芸術専門学群芸術学専攻名古屋千尋さんには、企画イメージに沿った表紙をデザインして頂きました。 最後に、企画段階から本日に至るまで、数多くの助言やご協力を賜りました、学生生活課職員土子昇様、そして顧問として常に見守って頂いた、人文社会科学研究科の加賀信広教授には特別の御礼を申し上げます。