メンバー自己紹介【青木優美】


青木優美


所属:総合研究大学院大学 高エネルギー加速器科学研究科 素粒子原子核専攻
専門:素粒子物理(実験)/パンケーキ
キーワード:素粒子/測定器/物理シミュレーション/アウトリーチ/科学ライター
略歴
学部時代は上智大学理工学部物質生命理工学科で幅広く科学を学ぶとともに、理系女子学生団体リケチェンに所属し、科学・理系の魅力を女子中高生を中心に発信。また、研究グループでは広報担当として各地で講演・実験をしている

初めまして!Web担当の青木です。これからWebコンテンツも充実させていこうと思っているのでよろしくお願いします!
私はTGNの中で唯一筑波大生ではありません。筑波大の外の視点からTGNを盛り上げていきたいと思っています。TGNは筑波大生以外も加入可能です!
普段は筑波大の北にある、高エネルギー加速器研究機構(KEK)にいます。KEKにお越しの際はお声掛けください!また、KEKで行っているサイエンスカフェにもよく出没し、中学生に混じってゲームしてます。たまに講師として喋ります。
Illust. :花観(@lycoris873

専門紹介

【素粒子物理学】
素粒子物理と言ってもかなり幅広いのですが、私がやっているのは「加速器で素粒子を捉える実験」です。加速器とは、粒子を光速近くまで加速するする装置です。加速器を使った素粒子実験では、加速器で2種類(または同じ)の粒子をそれぞれ加速し、それらを衝突させることで素粒子反応を起こし、それを測定します。加速器は宇宙初期の高エネルギーを再現できるため、しばしば「タイムマシン」と言われます。


【国際リニアコライダー計画(ILC)】
私が現在関わっているのがILCです。これは国際協力によって世界にたったひとつ、新しい線形加速器をつくろうという計画です。なんとその建設候補地は日本の東北です。現在は設計の最終段階に来ており、今年度にも建設の可否が決まると言われています。ILCで調べられることの一つは、ヒッグス粒子です。2012年スイスのCERNで見つかったヒッグス粒子は、他の素粒子に質量を与える粒子と言われています。このヒッグス粒子の精密測定ができます。これは、今までのモデルを超えた、新しい物理モデルの手がかりになります。


【パンケーキ】
いかにしてパッケージの写真そっくりのパンケーキができるかを研究しています。現在は研究費の削減とマンパワーの減少により成果が停滞気味です。


学校紹介

総合研究大学院大学(総研大)は大学共同利用機関のもと、学部を持たず、基本的に博士課程の前期と後期を5年一貫で行う学校です(文化科学研究科は博士後期のみ)。そのため、本部は神奈川県葉山にありますが、学生はほとんど本部ではなく、各大学共同利用機関で研究しています(高エネルギー加速器研究機構、核融合科学研究所、国立遺伝学研究所など)。5年間、第一線で活躍する研究者の元で勉強・研究することができる環境は非常に良いと思います。学生よりも教員の数の方が多いので、手厚い指導が受けられます。また、周りがみんな博士号取得を目指しているのでいい刺激になります。